OBD検査に向けたスキャンツールの選び方|OBD検査対象車とは?

OBD検査に向けたスキャンツールの選び方|OBD検査対象車とは?

国産車は令和3年10月以降、輸入車は令和4年10月以降の新型車から順次OBD検査が適用されており、現在は国内外を問わず多くの車両がこの電子検査の対象となっています。このOBD検査に向けた最適なスキャンツールをご紹介します。

OBD検査対象車とは

OBD検査対象車とは、自動ブレーキやレーンキープアシストといった「運転支援システム(自動運転技術)」が正しく作動するかどうかを、車載の故障診断装置(OBD)を使ってチェックする「OBD検査」の義務がある車両のことです。

自動車の電子制御化に伴い、従来の目視や機器による検査だけでは見抜けない「システム内部の目に見えない故障」を早期に発見・判定するために導入されました。

自身の車がOBD検査の対象車であるかどうかは、「自動車検査証(車検証)」の備考欄を見ることで確認できます。対象車の場合、備考欄に「OBD検査対象」という記載があります。

また、型式からより正確なリストを照会したい場合は、自動車技術総合機構の公式ポータルサイトからも検索・確認することが可能です。

OBD検査対象車型式一覧

ボッシュが提案する最適な機器選定

ボッシュではOBD車検の検査用スキャンツールとして型式試験に合格し、認定を受けた機器「KTS 560」および「KTS 590」を提供しています。この機器は診断ソフトウェアESI[tronic]の使用に最適な設計であり、世界150ブランド 13万車種以上に対応しています。

スキャンツール選定の3つのポイント

スキャンツール選定の4つのポイント

スキャンツールを選ぶ際は、以下のポイントを意識しながら比較・検討しましょう。

●自社の業務スタイルとマッチしているか
国産・輸入車を問わず幅広く対応したい場合は汎用機、特定のメーカーに特化したい場合は純正診断機が必要です。

●自動車メーカーとの協力体制の基に開発されている診断ソフトウェアであるか
ESI[tronic]は国産、輸入車ともに各自動車メーカーから提供された車両の情報及び、長年カーメーカーの純正診断機に携わってきたボッシュの知見を基に開発・作成された診断プログラムです。

●サポート体制の充実度
トラブル時などの問い合わせができる窓口の有無を確認しましょう。

●コスト面
初めて導入する・小規模工場で導入するといったケースでは、導入しやすい価格かつサポート体制が充実したものがおすすめです。一方、ディーラーと同等の整備を実現したい場合は、高精度のモデルも選択肢の一つです。

次世代のセキュリティに対応した「KTS 560 / 590」

ボッシュの「KTS 560/590」は、強力かつ安定したBluetooth®接続を搭載しているスキャンツールです。最新の通信規格に対応しており、現在のみならず将来の技術もカバーできるため、長期的な整備のパートナーとして導入いただけます。

車両通信はもちろん、電圧や抵抗、電流の測定がスピーディかつ簡単な点も魅力の一つです。KTS 590には車両通信機能に加えて2チャンネルのオシロスコープ機能が搭載されており、ESI[tronic]と連携して電圧波形をリアルタイムに表示し、取得した波形の観測および解析を行うことが可能です。

ESI[tronic]は、セキュアゲートウェイを含む最新世代の車両アーキテクチャに対応し、OEMが定める認証プロセスに基づいた正規診断アクセスを提供します。

車両メーカーやモデルにより認証要件や利用可能な診断機能は異なりますが、幅広い車両に対して診断およびサービス機能をサポートします。

なお、KTS 560/590は2024年6月にOBD車検の検査用スキャンツールとして認定を受けました*。*USB有線接続のみ

OBD周りの整備に課題を感じている方にも安心してお使いいただけるモデルです。

KTS 560/590についてはこちら

高度な診断を可能にするソフトウェア ESI[tronic]

KTS 560/590 は診断ソフトウェア ESI[tronic] の使用に最適な機器です。ESI[tronic] からは「SDA(セキュア・ダイアグノシス・アクセス)」という、自動車のセキュリティで保護された診断機能を実行できる機能が搭載されました。

自動車へのサイバー攻撃防止のため、国連規則や日本国内法ではセキュリティシステムの搭載を推進しており、自動車メーカーも独自のセキュリティを導入しています。

SDAは、各自動車メーカーのセキュリティアクセス権を一元管理し、保護された範囲の診断や検査を実行可能にする機能です。この機能の導入により、一般の自動車整備工場が複雑な個別契約を取り交わさず、管理されたアクセス権を使い、多様な車種を包括的に扱えるようになります。

KTSは補助金の対象であり、ボッシュが行っているシステムトレーニングも補助の対象となっています。トレーニングの詳細については、下記のページをご覧ください。

【2026年内無償】
OBD検査対応トレーニング開催中

OBD検査の全て、最新技術動向を分かりやすく解説します

2024年10月より本格導入されたOBD検査では、対象車両の約3.4%が不適合となっています。(2026年1月31日現在)

ボッシュでは、自動車整備工場様向けにボッシュの最新鋭診断機器(スキャンツール)と実践型トレーニングで、不適合車両への対応力を高めサービス品質向上をサポートするためのトレーニングを行っています。

講習内容概要

① 自動車業界を取り巻く変化

- ADAS、法整備、潜在リスク、信頼低下

② アフターマーケット事業者の責任

- 高品質な整備とエビデンス、事故原因の正確な究明、サイバーセキュリティ対策

③ ボッシュのソリューション

- KTS, ESI[tronic]とSDA、テクニカルホットライン、トレーニング

④ OBD検査から診断整備実習

- 使用車両:輸入車(MB C200、VW Golf R)、国産車(Toyota PRIUS)

- 使用機器:特定DTC照会アプリ、KTS、ESI[tronic]

- 実習内容:フォルトツリーアナリシス、ガイデッドトラブルシューティング、OBDIIレディネステスト、単体点検

⑤ サイバーセキュリティ、新しい車載通信規格への対応

- サイバーセキュリティーとその対策、SDAの仕組み

7・8月開催スケジュール

■開催日程

第23回目開催(輸入車) 2026年7月22日(水) ※申込締切:7月15日(水)

第24回目開催(国産車) 2026年7月23日(木) ※申込締切:7月15日(水)

第25回目開催(輸入車) 2026年8月27日(木) ※申込締切:8月20日(木)

第26回目開催(国産車) 2026年8月28日(金) ※申込締切:8月20日(木)

■講習場所
ボッシュ横浜本社(神奈川県横浜市都筑区中川中央1-9-32)

■講習時間
13:00~18:00 (集合時間 12:45)

■参加費用
2026年内無償 (交通費等の費用は自己負担)

※自動車整備事業者様対象のトレーニングです。

※定員になり次第受付終了。

まとめ

自動車の電子制御化が進む現代、OBD検査への対応とスキャンツールの導入は整備工場にとって必須課題です。

2026年の補助金申請は終了していますが、国が導入費用を支援する「スキャンツール補助金」の対象にもなっているので、将来を見据えた投資として「KTS 560/590」をおすすめします。世界150ブランド13万車種以上に対応する診断ソフトESI[tronic]と連携し、最新のセキュリティやOBD検査にも対応。トレーニングなどのサポートも万全なKTSシリーズの導入を、ぜひこの機会にご検討ください。